アイパオの話(その21)

中洲若子の話に付き合って頂いて有り難う御座いました。お陰様で若子の話をこの世に残せました。しかし作家の真似事は本当に疲れるものです。

司馬遼太郎さんなんか締め切りに追われて大層命を削られたことと改めて尊敬の念を深めた次第です。しかし皆様、私も初めて故人の話を書いてみますとこれが結構面白いんです。少々嘘書いても、悪口言っても残念ながら相手は化けて出てはくれません。

さて商品開発は小説と違ってごまかしがききません。しかし小説と同じく売らんがためにもっともらしい嘘もつきます。我々の新製品なんて所詮は巷の情報の組み合わせですから中洲の話と商品開発は同根なのでしょう。

相変わらず毎日商品開発に明け暮れておりますがなかなかヒットしません。バンバンライトなんかやっとリリースしても全然注文が取れません。大閃光エイトも然り。そこそこ良いものではお客の食いは起きませんね。相変わらず大閃光オレンジの爆買いなどにすがって生計を立てております。

さてそんな釜暮れ人生もどきの毎日にPVCの押出しチューブがやって来たのです。これを見たオーノ以下の面々カーッと熱くなってこれに食らい付きました。これからフィッシングショー大阪2019までの50日間「革新アイパオ開発」に挑戦です。

 

来年1月中に完成しなきゃ

第一棟はドーム水槽でマスが泳ぎ回ってその上にレタスが茂る

第二棟は11名のお客が一蘭ラーメンのようなアイパオの椅子に座ってカップラーメンを食べる

第三棟は新製品展示館。11名の若者が自慢の新製品をお客様にプレゼンします。

アイパオの話(その10)

7年半前に東日本を襲ったあの恐ろしい津波は日本人の心に到底癒えない傷跡を残しました。日本という地震国では太平洋岸なら10メートルもの高さの濁流が一切合切を飲み込んでしまうことを東日本で目の当たりにしたわけです。地震が午後2時46分じゃなく真夜中なら首都はどうなりましょう。長らく我々の心から厭世気分が消しきれないのは当然です。

今回のアイパオ第10話は「出陣式」の話です。

2011年4月12日いよいよ古賀市にあるルミカ本社の駐車場で仰々しくも東日本大震災支援活動「出陣式」を取り行ったのです。その救援活動の模様を書き残す段になって思考が頓挫しました。何を書いても読み直すと白々しくてブログにアップ出来ないのです。沢山の人達を海に押し流しながらそれらの犠牲を省みていない無為無策を書いては消しておりました。

そんな時に待ちに待った昨日24日の朗報です。約束通り大連金州の相棒からアイパオのプラスチックの柱と梁サンプルが大連新工場に届きました。東北支援出陣式でトラックに積み込んだアイパオは未完成だったようです。それで新型アイパオの開発を目論みました。下の写真のこんなプラスチックで御殿を建てちゃいます。それも3時間の記録を狙って。

この美しい日本で自然災害は避けられません。しかし地震が津波が引いたら家族が揃って空き地に飛び出し建築許可の要らないアイパオを明るいうちに建て終わります。そして日が暮れたら空調の効いた2階建てパオで家族一緒に鍋をつつくという図式でした。「子供達のために黙々と汗を流す昔のオヤジを取り戻そう」と。

それらを期待しての2011年4月12日の東北行でしたがあまり上手く行きませんでした。いや作業の楽しい写真を眺めると少しは成功したのかも知れません。それらを例によって布団の中で色々考えるうちにPVC異形押出成型が閃いたのです。

この「アイパオの話」では東北で経験した苦心談をボチボチ記載しながら今度の新型アイパオの開発模様を実況中継します。東北戦では敗れましたがトラウマを少しでも消して次の自然災害に立ち向かいたいものです。

キホーテに倣って

昨日の朝のMU便で上海に飛び昨日今日とビリビリアニメエキスポを視察しました。ここでのルミカの新コンテンツの確認でした。

世界中の若者たちはSNSで瞬時に情報を共有し逸早く最先端の流行に追い付こうと真剣です。

中国の起業家達も同じく獰猛に獲物を捕獲しております。彼らに貪欲で勇敢な投資家が続きます。孫さんが遂に運輸行政に噛み付きました。米国ではUBER中国ではDiDiが無ければ最早生活が成り立ちません。これを白タクと定義する日本の役人に悲鳴を上げているのです。便利さを知らない日本国民はさほど苦にもしません。しかし最早貴重な収入源のインバウンド達が日本の不便さに黙っちゃいないのです。

規制政策の問題は企業の開発力ひいては国力の彼我にどうしようもない格差が付く事です。既に中国には全産業でどんどん引き離されております。

数年前からニコニコ動画配信が日本に生まれて広がりました。これをパクり違法動画をどんどん吸い込んだビリビリ動画が市場を席巻しているそうです。そして今回の視察がビリビリワールドでした。ドローンも飛び回る物凄い設備の展示会です。そこに未だ未成熟のコスプレ人種数10万人を吸い込んでロボットアーティストが大音響で彼らを教化しておりました。真面目で熱心な若者達が来年にも日本を追い越して世界に新らしいコスプレ文化を広げるでしょう。それがニコニコを瞬時にそして遥かに飛び越えたビリビリのコンテンツなのです。

かと言って企業の劣勢を無策行政のせいにしちゃいけないと思います。世界で日本ほど起業に恵まれた場所は無いと念じるべきです。セレンテビティ精神でルミカは何処にも負けないコンサートの光パワーを確立しました。ウチの連中はオタ芸コンサートという新しいコンテンツを作り上げて世界中に進出しそうです。逞しくも逆に中国企業のやり方をパクっておりました。

となると老兵中洲士郎はヒカリモノを卒業していよいよ「Bi見逃サーズ」で勝負するしかありません。痩せ馬ロシナンテに跨り中世の騎士を模して槍ならずBiRodを傍らに目指すは悪魔の化身の風車です。

 

AX2018ロス漫遊記・何事にも動機があって

台風一過、10日間の米国出張に出発です。

目的の一つはアニメエキスポ2018ロス出席です。2つ目はBiRodシリーズのCES2019出展準備とネット通販立ち上げです。ルミカの流れ特に海外展開を大きく変えたのが一昨年のこの見本市2016年7月2日からの4日間でした。噂には聞いておりました。「海外で日本文化、特に漫画文化が凄い人気だ」と。当日ロスの街を埋め尽くしたコスプレの群れの殆どが日本発のキャラクターです。後々下手に先見性を褒められると困るので出展の動機を明確にしておきましょう。

これまで海外見本市といえばフォローもしませんから出費だけの下らない浪費でした。(それは日本の会社全般に言えることです)「ルミカ社員は誰でも海外の見本市で物販して出張費用稼いで見聞広めることだ」「アニメエキスポなら物販できるぞ。これだ」それが動機でした。

技術立国の看板を下ろした日本が漫画で世界の若者の心を掴んでいるのですね。2017年は中洲は欠席しましたがルミカブースを公約通り8小間に広げてオタ芸教室開催、見本市会場の花形だったそうです。

何はともあれ2016年中洲の傑作写真集をご覧に入れましょう。

軽快であること

「ウ~ン」チトまずい事になりました。中洲にナカされる社員達のブログが今日から公開に。中洲の読者は確実にこの若者ブログに流れてしまいますね。「ナント!?」出社した新入社員が先輩達に朝のコーヒーサービス。それも嬉しくてタマランってな顔でね。中洲だってあの軽快なブログにハマりそう。

負けられません中洲老公「ラオコン」。ここは新境地商品開発ブログに磨きをかけて勝負しましょう。


「BI見逃サーズ30M」を手に。ヒメノさんの首掛けをこんな具合に使いました。石巻の沖合でヒラタ船長操縦の船から30m底の海底をヒメノLEDで照らしてモニターに映し出します。360°カメラですから指でスクロールすれば遺品を見逃しません。

石巻の海底30mで

ここに覗き穴が付いた箱メガネがあります。中洲士郎が「BI見逃サーズ」用の8インチモニターを戸外で使用するためにこさえました。両サイドに扉があって両人指し指で操作できます。

「中っさん。これってティッシュ箱じゃないですか」それが若い連中のコメント。ヒメノさんは年の功、やはり配慮が違います。実際に戸外で箱を手にして戻ると「これって便利ですよ。イケますね」そうこなくっちゃね。今日は結局この盟友と小1時間「BI見逃サーズ30M」の模型を仕上げました。気が合った2人だとスピードが違います。

解り辛いけど首掛けに可動式覗きメガネがセット。その下に回転ドラムが付いて30mLEDケーブルとその先端に防水カメラと強力LEDライトが組まれます。

暗い倉庫の隅の旋盤でヒラタ船長が何やら加工しています。PUボールにゲル発光液を注入する装置でしょう。6月22日大連での新商品発表会でデビューします。その演劇「老人と娘」の脚本と演出はこの次明かしましょう。

このヒラタ船長を呼んで7月21日から宮城県石巻市に出向くことを告げました。現在仕上がり中の「BI見逃サーズ30」を使って海底遺品捜索活動をやるのです。震災で失った娘を今も探し続ける父親がおられると聞いたからです。この海の男ヒラタと盟友ヒメノは石巻行快諾です。東京支店の頑張り娘、元全日本女子水上スキーチャンピオンのマオ君も連れて行くことに。捜索活動の合間に仙台湾水上スキーも楽しむ魂胆です。

ゴダールのメッセージ

2日酔いの重い身体を引きずって朝東京支店に向かいました。光るビキニの製造を委託する先般の広東省の会社の楊総経理との面談、それと来春新卒採用面接です。

今年ルミカにエントリーする人は共通して中洲ブログの愛読者です。内容の乏しい拙い文章のメッセージに申し訳ないやら少し気恥ずかしい面接でした。

夜、支店名物のBBQ大会に参加した後門前仲町のスタンドバーQUIET WOMANを少し覗きました。店主の婆さん独りです。奥から大切そうに黄ばんだ文庫本を一冊手にして。「ゴダールよ」「ゴダールって誰?」「インドの詩人。若い時に愛読したの」「僕は堀口大学のフランス詩集だね、老婆(ラオポ)に捨てられたのを先日アマゾンで買い戻したら3500円もしたよ」「そう、堀口大学の訳は素敵ねえ」「それでゴダールの何処がいいの」婆さん、ワープロで転記した紙片を見せながら「ゴダールがこうやって100年後の読者へメッセージを送ってるの。そう私宛にね」紙片には「100年後の諸君。どうか私が今目にしているこの生命に溢れる素晴らしい景色を思い起こして欲しい・・」婆さんにとっては昔の彼氏のラブレターみたいなもんだろうか。

まあ作家や詩人は溢れる想いをメッセージに代えて恋文を送りつけているのでしょう。

偶然中洲ブログに辿り着いたあなたにいつか良いメッセージを届けたいものです。

男子汉ナンツーハン

大連業務2日目です。今日は大連ルミカ20年の歴史で大きな記念日となりました。

この前旅順口区の衣書記という大物のお話をしました。その衣さんが激務の中で我がチンユイ女士の哀願を受けて旅順税務署の不当行為を封じ多額の還付金返還に尽力して今日税務署で調印したのです。不当に差し押さえられた5000万円が戻ります。

矛盾と不合理の渦に翻弄されながら大変革が進む中国で多くの日系企業が中国でのビジネスに苦心して取り組んでおります。税金と人件費での対処で日本人の「正邪」の物差しが通じないのです。「邪」を押し通そうとする相手とは粘り強く交渉するほかないのです。しかし絶対に横車を押し通そうとする相手には最後は強力な人物の後ろ盾が不可欠です。ここに収賄の温床がありました。習金平主席がこの暗部にくさびを打ち込みます。闘いは凄まじいが習さんの剛刀の切れ味は鋭く「金よりも正義」に熱い官吏が頭角を表しております。旅順口区の衣書記もその代表で類を見ない正義漢「男子汉ナンツーハン」でただ今大連の時の人です。近い将来、大連市長から北京へ進むでしょう。さてこの中国版「東山の金さん控」をどうやって世にアナウンスしたものかと中洲思案しております。

中国の次の問題は働く人の意識です。日本だったら改善改良、生産性の向上は現場では日常業務の一部です。ところが中国では特に年配者にはタダで生産性向上の結果を出すのは労働者にとって不都合なこととの意識が根強いのです。

この問題については悪質な役所と違って弱い者相手、辛抱強く対処できない中洲は癇癪を抑えられないのです。更には日本と韓国からわざわざ大連までやって来た助っ人達の動きが鈍いのでこれにも癇癪起こしております。状況対処で功利的だと中洲の人物の小ささが露呈します。

大連新工場に夢見たいな開発館が仕上がってきました。

ビキニが光った

今日は何と言っても光る水着と電気自動車テスラの報告です。

昨夜テスラに乗せて貰って開平市に入りました。朝街を見ると綺麗な田園都市です。若い社長楊さんの会社は空ビ製造ですが、どこを見ても清潔に整理整頓されています。嬉しい事に農園や池までありました。

さて今日は短い滞在中に光る水着とビーチボールをカタチにしようと張り切りました。先ずは水着を光らせようとの中洲指示でチャレンジすること1時間。乏しい大閃光ペイントで何とか撮影にこぎつけました。

応接室のここかしこに発光液を飛び散らせましたが、楊社長と雷女史の反応は充分。「この水着とビーチボールをどうやって商品にするか?」ですが、やってみるとスプレーでは矢張り現実的じゃ無いと確信しました。そこでやおらヤマテ君に急遽準備して貰った発光シートを取り出します。これで一挙にビキニとビーチボールの設計と現場での製造の工程が見えて来ました。

この間2時間、それから会社のレストランで農園で採取された美味しい野菜の料理を頂いて再びテスラで帰路に着きました。

責任のあり方

見本市で新製品発表2日目です。

閑散とした会場で独り火を噴くのがルミカブースです。来客の手応えにアリちゃん達気を良くしてます。

今回の見本市の責任者にはイシバシ嬢を指名しており中洲は彼女に見本市の結果を成功に導く責任を求めておりました。そんな訳でブースで今後の販売政策をどうするか話し合いました。

イシバシ君に副長のニシ君も加わって中洲驚く意見を聞かされました。(防災用は大閃光じゃなく)CYALUMEペイントはアミューズメント市場には売らないと言うのです。防災防犯用途に特化して通販もやらないと。何故なら大騒ぎになってルミカが炎上させられてしまうとの怖い意見でした。確かに販売の責任が取れるのかです。

早く売らんかなの中洲士郎、又しても大きな失敗の瀬戸際に有ったわけです。ありゃりゃ光る水着どうなるかなあ。スプレーと一緒に売って若い連中が顔やシャツを光らせてユーチューブに登場したらえらい事になる。

やっぱりナイトプールで娘達に光る水着で遊ばせたいな。いいアイデア無いものか。中洲アタマを痛めております。