裸のウイルス(その6)

新型コロナウイルスの感染拡大が止まりません。世界中がこの感染防止策と感染治療に決め手を欠き右往左往しております。

「いい年こいて」と老婆(ラオポ)の侮りと「二酸化塩素スプレー製品で消費者に支障あったらどうしますか」と会社の研究開発の連中の危惧の中で一体全体どうしたものか。

愚かしくも中洲士郎、例によって「義を見てせざるは勇なきなり」とその戦場に飛び込もうとしとります。その引き金になったのが数日前の中洲士郎ブログに寄せられたコメントです。

「二酸化塩素香スプレーで口臭消しに効果あるかどうか試したい」と。

そりゃ二酸化塩素ガスは酸化力強いから見えない敵にはアルコールと比較にならないほど効果があります。しかし「万が一の時はどうする」。有事には必ずネガティブ派やクレーマーが跋扈して問題の解決を削ぐのが世の常であります。

平時と有事、各々やるべき事が異なると思うのですが。平時なら例えば合成洗剤です。洗剤ザブの石油由来の界面活性剤が1000人に一人もの主婦の手を酷い状態にしました。我が老婆(ラオポ)も50年間「手荒れ」にそりゃあ苦しめられております。洗濯水1ccでも手に付けばアウトなのです。要は身体に合わなきゃ使用しなきゃいいとの世間の論旨。しかし農薬過剰散布と合成洗剤の排水で日本の山河は世界に比類なき死に体なのに誰もこれを許可している厚労省を提訴しません。逆に厚労省が認可していない素材を使って一件でも支障が起これば誇大にマスコミに騒がせる。だからこんな国で牛痘のジェンダー先生の様な取り組みは出来やしないのです。

そうだろうか。この国にあって一つの風穴がT薬品のクレ※リンで開けられました。この商品は厚労省の許可が頂けない、従って医薬部外品でもないからタダの雑品なのです。中洲の会社では二酸化塩素製品の品質管理で何時もガス放出量を計測しております。例のペン型の極く小さいタイプでもしっかり長期間一定量の二酸化塩素が放出されるのを確認しているのです。身体に侵入しようとするコロナウイルスにとってこの二酸化塩素分子こそ必殺仕置人。その製品に「効果あるという根拠はない」某大学教授のSNSへのそんな無謀な書き込みも目にします。中洲なら直ぐに凹んでギブアップですが医師でT社のS社長少しも意に介さず「信じる人だけが使用すればいい」と。確かに野球ボールがあるから購入者誰もがヒット打てるわけじゃないのです。そして実際に沢山の消費者に支持されて品切れの状態が続いております。

厚労省におもねらないT社のやり方は痛快ですが問題はT社の成功にウゾウムゾウの追随者の出現とエセ商品の氾濫です。安定化二酸化塩素と称しながら二酸化塩素発生ゼロの商品、それをお客に薦めるドラッグストアを目にすると先の見通しは暗いです。ウイルス感染防止には良い商品の開発、対処方法の工夫と合わせて販売方法にも新しいやり方が必要だと思います。

安楽椅子探偵が頭の中で犯人を特定するように皆さんと見えないコロナウイルスの弱点を見つけるのは如何でしょう。2月18日プリンセス号のカーニバルジャパンの社長にご提案しました。

換気が出来ないキャビンでは先ず強力な二酸化塩素香スプレーで目に見えないが随所に付着したウイルスを瞬時に不活性化する。次にしっかり換気してT薬品の据置型クレ*リンを設置して薄い二酸化塩素雰囲気にする。新しいゾーンに入る乗客はマスクに適切な感染防止処理を施して他の乗客と接してもらう。そうやって安全なゾーニングを設定して行く。これが地球上で一番弱い生体で憶病なウイルスが最も嫌がる方法じゃないかと推理して提案しましたが・・・。予想通りノーでした。

しかしいよいよ日本でも感染急拡大が懸念される中で仲間を作り一緒に真剣に感染防止策を編み出し大切な身内を守り次に世間のお役に立たなければなりません。

この50年間中洲は頑固な老婆(ラオポ)にせっせと生協の食材で餌付けさせらております。中洲が病気と全く縁遠いのはこれら良い食材のお陰かもしれません。コロナウイルス対策にもそんな流通の知恵を活用したいものです。そこで名称もジエイタイ(自衛態)プロジェクトってどうでしょう。

さあ行動開始です。新商品で最初に定めるのはお客様に幾らでどうやって届けるかです。中洲なら試しに使うのだから家まで運んでもらって200円、勿論高性能の製品であるのがジエイタイプロジェクト参加の条件です。

昨日盟友ヤマテとこの条件に合う商品開発を開始しました。

開発館にはダイソーで買い漁った材料が山ほどありますのでこれをあれこれいじくって夜遅くまでかかって一応完成。そして例のアイパオ試験ドームで無事二酸化塩素濃度に問題ないことを確認しました。写真はそのミニスプレーです。

ポケットに入れて部屋の中、マスクやハンカチ、お風呂の壁のカビ、トイレ、ブーツの中、ゴミ箱、犬小屋、蚊除けに靴下の上から、何処でもシューッです。殺菌、防疫、防カビ、消臭、蚊除けで効果を確認しユーザー間で情報を共有します。

性能について懸案が一個残りました。スプレー噴霧後の対ウイルスに粘り腰があるかどうかです。2液混合スプレーでも気になったことです。二酸化塩素はカッコいいけどヤクザの鉄砲玉みたいな所があって最初の一撃だけでお終い。次に狡猾なウイルスがアカンベーしながらマスクを素通り過ぎて易々と体内に侵入しそうな問題が解決されていないのです。

それで昨晩夕飯をかき込んで一眠りして真夜中その技術改良と送料込み200円でお客に届けるビジネスモデルを思案しました。

そして今日薄い黄色の綺麗な二酸化塩素溶解液にPVAを混ぜてドーム内とマスク面に吹き付けて二酸化塩素の継続的発生を確認。やっと満足出来る商品の誕生です。

1時間後でも密閉空間に置かれた噴射処理済みマスクから一定量の二酸化塩素が徐芳されているのが確認できます。

明日は新しい販売方法のアイデアを皆様にご披露します。このアイデアがもしも皆様のお仕事の問題解決の糸口になれば嬉しいです。

中洲士郎はドブ板踏み外してばかりの人生、今回もそうかもしれませんがそれが又面白い。皆様のご助言頂いてもしかしたら今回珍しく良い結果残せるかも知れないのです。どうぞ辛辣なコメントでも凹みませんのでお寄せ下さい。何しろ50年間も老婆(ラオポ)の酷評に耐えておりますので。

アイパオの話(46)と裸のウイルス(その4)

 

今日は二酸化塩素拡散テストの話です。ちっとも面白くない話で済みません。アイパオの献身的な姿だけでも見て褒めてやって下さい。

こんな実験に皆んなが稼いだ貴重なお金無駄にできませんのでアイパオに登場願いました。どこの会社も「研究です」と言えばお人好しだけが取り柄の経営者が鷹揚なふりして許可出すようです。100万円なんて使うの簡単ですが儲けるとなるとゾッとします。ルミカでは凡そ研究費が出ないので大抵身の回りのモノで代用です。

この前受注ゼロで惨敗のザ・スモーカーが今回申し訳ない顔で出演しております。クリーンルームなどと言えばすぐに数百万円数千万円の世界です。会話は「予算は?」「限りなくゼロだ!」失敗してもいいようにお金は使わないに限ります。どうせ大抵の開発は成功する見込みないのですから。

どうにか「二酸化塩素拡散実験ドーム」が仕上がりましたので今日はその実験です。密閉された空間での二酸化塩素ガスの拡散の状態を確認する事にしました。

ドームの仕様をご説明します。構造はアイパオの中のキャンパオ2型で半径1.2mの半球に2段のスカートが付いています。2畳の床面積に7.5m3の容積の部屋です。壁面は全てポリカーボの二重窓で中空のPVC床板とは密着しており外気とは遮断されております。

この部屋に「二酸化塩素香スプレー」で1秒間ミストを噴射すれば即座に部屋は0.03~0.06ppmの二酸化塩素で充満される筈です。因みに6畳の部屋なら25m3として3秒間の噴射を要するでしょう。

それでは実際に二酸化塩素の測定です。

下の写真はハネウエル社の二酸化塩素専用測定器。研究室の若手化学屋が勝手に購入して得々していたのを借り受けたものです。7万円もして高濃度の二酸化塩素に触れるとセンサーが直ぐに壊れてしまう代物(既に3台目)。

中洲としては些か気に入らないので例によって老友ドガワ氏に開発を要請。彼はガスクロと液クロなら日本でもピカイチのエンジニアだったけど大手の学歴偏重会社で冷や飯食わされました。二酸化塩素濃度を測るだけじゃなく密閉空間の濃度を一定にするシステムを開発しなきゃと彼にリベンジを持ちかけてドガワ式センサーとの性能比較も行うことに。

ここは老技術者の面目ほどこしたかったのですが・・・。酸化還元電位差測定方式とその小型化には課題多く完成には暫く時間がかかりそうです。

その様子はコムロ編集の動画にシトミの色っぽいナレーションが入ってYouTubeで流れます。アップしたら今日のブログに貼り付けますね。

さてその測定結果です。二酸化塩素濃度の経時変化です。

先ず大型扇風機で風を通して部屋を換気します。ゲージのゼロppmを確認してドアを開けて1秒間「二酸化塩素香スプレー」を噴射してドアを閉じます。

2秒後には2メートル離れた対面の測定器が0.06ppmを表示。その後変化がないのでシトミちゃんが測定器を手に天井や周囲の壁を測定。0.03~0.09ppmでバラツキがありました。予想通り床は濃度が0.15ppmまで上昇しております。驚いたのは二酸化塩素香スプレーで噴霧した後2時間経過しても濃度に変化が見られない事です。そこで送風機を回して換気してゲージがゼロになることを確認しました。恐らく1日経過しても最初の濃度は変わらないと思われます。実験は無事終了です。二酸化塩素の濃度はほぼ計算値通りでした。コロナウイルスは全て不活性化する筈です。

この結果は予想通り成功だったのだろうか。例によって真夜中中洲は布団の中でリビューします。・・すると重大な欠陥に気付きました。

このままでは商品としては使えないようです。確かに空中遊泳や床や壁やドアノブなどに付着したコロナウイルスは一気に不活性化するでしょう。しかし換気したら同時に二酸化塩素も全てお役目御免とばかりに部屋から飛び出しているようです。もう少し辛抱して第二波のウイルスを待ち受ける執念深さが必須です。簡単に対象物から剥がれずに付着して二酸化塩素を持続的に発生させねばなりません。その解決イメージが浮かんで来たところで今夜も夢の中に。

裸のウイルス(その3)

アシモフ先生が仰るようにウイルスは半生命の化学物質だから1000倍大きい細菌と違って駆除に大量の殺菌剤散布など不要じゃないでしょうか。代わりに二酸化塩素など酸化力の強い分子で核酸と化学反応させて非生物にすれば済むでしょう。マスクなんか通常では全く効果ないけどこれも手を加えて少しでも役立つように工夫した方がいい。これが前回の中洲の提案でした。

さて今日の仕事はウイルス撃退法即ち感染予防法を皆様と一緒に編み出すことです。

先ず二酸化塩素が劇的にウイルスに効くというエビデンスがどうしても必要です。この課題に中洲士郎この1ヶ月悩まされました。しかもコロナウイルスの検体は厚労省の管理下にあって誰~れも触れません。だから二酸化塩素が効くか効かないか分からないのです。そこで他のウイルスではどうかということで地元大学の農学部にタバコモザイクウイルスでの実験を依頼しております。

しかし最早時間がありません。それでT社S社長発表の別の実験データを活用する事にしました。

 

薬学雑誌2013年133巻第9号記載です。中洲は論文読むのが全く苦手。密閉空間で据え置き型二酸化塩素発生器を用い低濃度でノロウイルスが99.9%死滅するという報告のようです。湿潤の状態が顕著だとあります。逆に乾燥では効かないようです。要するに僅かの二酸化塩素分子が水滴と一緒に空間に浮遊するだけであの怖いノロウイルスだって全て死滅するとの報告ですね。

論文よく読んだら実験のウイルスはノロウイルスでもネコカリシウイルスと言って培養細胞で増殖させた後ウイルスを抽出して二酸化塩素雰囲気の空間に晒しております。

それでも時間が経てば二酸化塩素に殺られております。別の麻生大学の報告書では初期の「二酸化塩素香」を用いノロウイルスの細胞で実験しております。「二酸化塩素」が細胞膜を破って原形質即ち細胞内液を数百万個の二酸化塩素で破壊して核の中に隠れたウイルスの核酸を吉良上野介宜しく召し捕っているのです。これは宿主に潜ったノロウイルスの場合でも二酸化塩素が殺菌剤として効果ある事を示しています。二枚貝に生息しマナ板などに付着したウイルスを死滅させるのにも有効だとの報告でした。

やはりインフルエンザウイルスでもいいから気管支から肺を侵すウイルスに二酸化塩素が有効とのエビデンスが不可欠です。そして引用した2編の論文から二酸化塩素は微細な水滴と一緒に噴霧する必要があります。シューッと速攻してものの数秒でウイルスをやっつけるのです。

この二酸化塩素の凄い発見を追試した報告はないし厚労省も本気でコロナウイルス感染対策を講じる気持ちは無さそうです。使命感責任感のかけらでもあれば隠し持つ検体使って同様のテストを実施する筈です。日本で開発されたが非嫡子児扱いにされている二酸化塩素の劇的な効果が先に海外で認められたら面目失うのは厚労省ですよね。

じゃあこの実験データに即して最適のディバイスを開発しなければいけません。実は中洲主導でこの2年間かけて開発した「二酸化塩素香スプレー」が既に完成しているのです。

スプレー缶には亜塩素酸ナトリウム溶液50ccとクエン酸水溶液が50cc分納されております。これが噴出口で化学反応して二酸化塩素が発生し平均10ミクロンのクエン酸水溶液に乗って密閉空間中に漂い浮遊するウイルスをやっつけます。その作戦の後は0.1mmでもコロナウイルスにとっては巨大な空間である床や壁の全ての隙間に入り込みウイルスハンターになるのです。

次に大事なのは換気と太陽光です。サーズでも何のことはない結局換気が一番大切だったとの報告でした。ウイルスは地球上で一番弱い生き物だから外に放り出し部屋は太陽光で消毒しましょう。次に再度密閉状態になったらS薬品の徐放製品を置いといて空気感染を予防します。壁や床やドアノブなどに新たにウイルスが付着しても先ほど潜んだ二酸化塩素が簡単にウイルスを不活性化する筈です。

 

そこで又計算しなくっちゃいけません。0.01ppmでは1ccの空間に何個の二酸化塩素分子があって何個のコロナウイルスをやっつけるに十分かという計算です。

ClO2の分子量は67で67gが22.4L。0.01ppmは1億分の1%だから空気1ccには18兆個の二酸化塩素が飛び交っているわけ。二酸化塩素はウイルスの百分の1のサイズだから絶対ウイルスは逃げられない筈ですが計算してみましょう。

ClO2が0.01ppmでは1m3に0.03mgのClO2がありこの分子の数は18×10の12乗だから1cmの間には26000個のNaCl2分子、その間隙は385nmとなりClO2濃度が10倍の0.1Ppmの場合はその半分の190nmとなりました。コロナウイルスの直径が100nmだから犬小屋のワンチャンみたいです。図解すると次のように。中洲の計算は多分間違っているでしょうから訂正して下さい。分子遊泳や確率の勉強サボりましたのでしっかり勉強した御仁に後はお願いします。

又中学の化学ですが次亜塩素酸ナトリウムNaClOと亜塩素酸ナトリウム NaClO2の2種類あって前者は厚労省に認可されハイターなど殺菌剤、漂白剤として市販されております。後者は確か未認可ですからまあ雑品という訳。前者は次亜塩素酸水溶液で散布後大層時間をかけて塩素ガスが発生、後者はクエン酸などの酸の存在で二酸化塩素が瞬時に発生します。絶対後者が安全でウイルス不活性化には勝るしクエン酸水溶液はアルカリの滓も中和して汚れ落としには最適です。

そして「二酸化塩素香」はこの2液を分納した世界初の優れものです。だが実験データがありませんからダイアモンドプリンセス号でも使って貰えませんでした。よくよく説明したんですけどねえ。

明日は次の課題に挑戦です。

既に開発終えたアイパオの二酸化塩素実験ドームで「二酸化塩素香スプレー」の噴出時間(量)と空間での二酸化塩素濃度の変化を測定します。その結果人体に悪影響がない事を確認した諸外国の感染研究機関が所持するウイルスのPCR増殖検体で二酸化塩素効果を確認するとの算段です。

この時です。「待て待て~」話を聞いた国立感染研究所の戸山庁舎から突然ラブコールがあったりしてね。そうしたら中洲士郎もみ手を擦ってお上の面前に馳せ参じることでしょう。日本人は所詮「泣く子と地頭」には勝てないのです。

裸のウイルス(その2)

今日3月11日はあの大津波が東日本の太平洋岸を襲った悪夢の日、中洲の愛車だったホンダCRZのプレートナンバーが311、そして我が老婆(ラオポ)の誕生日なのです。家族の誰~れも読まないのを幸いに今晩も少し危険なブログを始めます。

世界中が新型コロナウイルス拡散と経済失速で大騒ぎです。その中でたった一つだけ愉快なのが「濃厚接触を控えよう」言葉の魔術師が縦横に活躍する日本と日本語です。老婆(ラオポ)との間の10メートルの距離感が心地よい日常にあって平穏な心情を揺さぶるのが「濃厚接触」このドサクサに会社の綺麗な娘達に「濃厚接触〜」とハグしたら? ヤッパリブン殴られますよね。

この濃厚接触に対比される流行り言葉が空中除菌であります。この表現の由来は多分我らの快男児T社のS社長でしょう。空間に飛び交うウイルスをスパッと撃ち落とすセリフに消費者が喝采を上げました。そうしたら今日、マスクとアルコール消毒が大好きで他をお気に召さない当局が不当表示だと「魔女狩り」を始めたのです。これは中洲の会社の浮沈にも関わるオオゴトですから泣き言少しお聞きください。

濃厚接触も空間浮遊も基準は相手との距離、そこで先ず中学の化学で学んだ長さの単位、小さい方からオングスストローム  ナノメートル マイクロメートル  ミリメートル を思い出しましょう。小蟻位の1mmを基準に取ればそれぞれ1000万 100万 1000分の1ミリとなります。

新聞にあの新型コロナウイルスの寸法が100nmと表示されてましたのでこれは即ち一万分の1ミリ。結構大きそうです。

ところで品切れで大騒ぎのマスクですがその編み目ってどのくらいだろうか。仮に0.1mmとしてウイルスってどの程度マスクの網にひっかかるものか考えましょう。ウイルスが拡大されて蟻ん子の1mmに達した時マスクの網目は1万ミリだから10メートルに伸びております。上手い具合に老婆(ラオポ)との快適な距離感、且つ面積では我が家100m2の大邸宅に等しくなりました。

我が家がすっぽり通り抜ける網目で一匹の小アリを捕まえられるか?じゃあ一辺が10cmのアゲハチョウだったら網の目は1000mX1000m 即ち1000反 我が由布農園の160倍そんな目の粗い網でアゲハチョウが捕まるわけない。つまりウイルスがマスクにひっかかる筈はないのです。だからわざわざドラッグストアに並んでマスクを買うのは無駄です。じゃあどうすればいいかは後で皆様と一緒に工夫しましょう。

次がアルコール消毒です。コロナウイルスが中洲に代わって我が家の快適なTOTOシステムバスに浸かっているとしましょう。老婆(ラオポ)に隠れて缶ビールを飲んでおります。タリスカーのソーダ割りなら尚更いいです。ここで少しふざけて頭からそのアルコールをかけたらどうなるか。

ウイルスがぎゃーっと叫べば少しは化学反応してるのでしょう。ところがウイルスは気持ちいいだけで本体の核酸には何も化学変化が起こっていません。

しかし中洲は時々この湯船で居眠りするのでウイルスも溺れないように用心しなきゃいけません。

最近とみにテレビが面白くないのはYouTubeのせいだというのを今日初めて納得しました。開発館の前の席の老友ドガワさんがパソコン見ながら「タケダクニヒコが二酸化塩素がいいって」と呟く。そう呟くだけです。それでYouTube 開いて武田邦彦先生のビデオを探し出して観たら・・・それがテレビより何十倍も面白くって一日中仕事サボってしまいました。アルコールもマスクもウイルスにはダメってこの凄い先生も仰ってます。

ネットサーフィンするうちに消費者庁のTwitterに入り込みました。そこには巷に氾濫するインチキウイルス駆除製品の摘発記事があります。中洲の鋭い分析ではコロナウイルスで苦難を強いられ最早ヒス状態の市民の怒りが行政の無策に向かう前に生贄の「魔女狩り」が必要になったのです。

コロナウイルスPCR増殖検体を独占する厚労省の国立防疫研究所は少しは仕事をして国民にもう少しマシなウイルス対策の指針を出すべきなのに。それが出来なければT社のS社長に頭を下げて教えを乞うのです。いや鋭い発想の民間企業と組んで世界に先駆けてウイルス駆除法を開発するのです。まあお役人達にそんな度量があれば日本の未来は明るいのですが。

YouTubeでは魔女狩りどころか更におぞましい「臓器狩りに加担する日本政府」が目に入りました。全部テレビには出せない記事です。日本にも新聞テレビに検閲制度があるのですか。テレビで名前を覚えさせられた加藤厚労大臣という方も中国国民同様にYouTube見たことないんじゃないでしょうか。今夜は臓器収奪のホラーシーンを思い出して眠れないでしょう。「志を失った日本国」として世界中から非難され軽蔑される日がもう直ぐ来るような予感がします。今日のコロナウイルス騒動は根が深いことを知らされた1日でした。次回気を取り直して中洲式ウイルス駆除法を図解説明しますからご期待ください。

 

裸のウイルス(その1)

前回の尿酸の話を中洲ひとり気に入って再びアシモフに目を通しています。アシモフの科学エッセイ集ではどのページを開いても科学の面白い話を「ねえ聞いてよ」ってアシモフさんが読者に迫るのです。

今日のアシモフの話は「これが生命だ」です。シリーズ第1巻「空想自然科学入門」にあります。詳しくは本を読んでもらうとして。

古来科学者たちは生命とは一体何だ、生命をどう定義すればいいのかと頭を悩ませました。

19世紀終盤「微生物病原論」で世界に衝撃を与えた哲人パスツールが引き続き狂犬病の研究をしております。そこから顕微鏡で見えない小さな病原菌ウイルスの存在を予告しました。科学者たちに半信半疑のウイルス説が1931年英国の細菌学者エルフォードがウイルス抽出に成功、1935年米国のスタンレイがウイルスを結晶化したことで決着し生化学が急速に発展するのです。

生物の細胞は核と原形質が細胞膜でしっかり包まれておりその核では核酸が巨大な染色体蛋白で保護されておりました。アシモフはパスツールから始まる極小の生命体の興味深い探究の歴史を紐解きながら「生命とは何だ」の疑問に答えを作っていきます。そしてこのエッセイは「生体の特徴は複製能力のある核酸分子を少なくとも1分子持つ事である」と結論して終わります。

残念ながらアシモフは1992年に心臓病で亡くなってしまいました。ねえ皆さま、もしも博士が生きていて近代社会が右往左往する中、新型コロナウイルスが拡散しているのを見たらどうコメンされるでしょう。

アシモフは何でも大きさの違いを比較します。

中洲もアシモフの例え話に倣いました。

人類が抗生物質で退治出来た細菌に比べてウイルスがその1000分の1だとするなら多分ウイルスは最近老婆(ラオポ)が奮発して我が家に備え付けたTOTOのシステムバスに落としたビー玉みたいな存在でしょう。細胞膜がスベスベの魔法瓶湯船なら全自動で終始注がれる快適なお湯が原形質と言うことになります。それにウイルスの核は94%の蛋白と6%の核酸で構成されておりまして人間の細胞に潜り込む時はその蛋白の殻をあっさり脱ぐそうだからあまり身持ちも良くないようです。結局ビー玉を細胞核とするならウイルス生命体の核酸はガラス玉の中のエアホールみたいに小さく捕まえ難い存在です。

従って細胞に潜り込んだウイルスの核酸を叩くには例えば爆弾で中洲もろとも風呂場を吹っ飛ばしてビー玉を破壊するに等しい荒治療が必要です。だがこのウイルスがふわりふわりと新しい人体を探して裸で空中を浮遊している時や床にへばり付いている時は無防備だからやっつける絶好機です。

アシモフの解説で生物と言っても結晶化できるほど小さなウイルスは化学物質のように容易に化学反応して生物でない物質に変わるのです。だったら新型コロナウイルスと容易に化学反応して比較的人類に害のない化学物質を特定することです。

テレビ報道で解説者の口から出るのはそろってアルコール消毒です。今回の新型コロナウイルスがアルコールとどんな反応するのか誰か実験したのでしょうか。中洲にはアルコールではしゃいだり酔っ払っているウイルスしか思い浮かばないのです。

狙い目は重くて酸化力が強くて人体に比較的安全な気体です。ウイルス陽性の検体を保管する人が実験すれば直ぐにわかる事でしょう。ウイルスならタバコモザイクウイルスで予備実験して貰ってもいい。

当局は医薬品の許認可を偉ぶってやるだけが仕事じゃない。日頃危機管理に取り組み有事の時には危機脱出に果敢に行動し危機が収束すれば再発防止策を講じるのが使命ではないのか。日頃国民に不興を買ってたらこういう時こそ良い仕事をして喝采を浴びればいいのに。頻発する自然災害の時何時もそう感じるのです。中国の武漢の若い医師が新型ウイルスに逸早く警鐘を鳴らしたら共産党独裁当局に拘留されたという話は独裁国家にのみ起因すとは思えないのです。

2011年3月11日中洲士郎は福島で東日本大震災に遭遇。その時の衝撃で「にわか義人」に変身し社会活動の真似事を始めております。悪戦苦闘の毎日です。ダイヤモンドプリンセス号の船会社や大学や武漢市当局へ新開発の二酸化塩素スプレーのリリースを送りつけていますが体のいいお断りの返信が来るだけ。思いの女性にラブレター送ったら振られたので苦心の文章捨てるに惜しく宛名を書き換えて複数の女性に送り付けた若い頃を思い出して楽しんでおります。

さてルミカでは今日も大連の工場で夜中迄二酸化塩素スティックを製造し中洲士郎といえば掘立小屋で老人仲間達とウイルスをやっつけるディフューザーの開発に余念がありません。しかしながらこれが対ウイルス防衛の最前線なら何とも心許ない戦の布陣でありますねえ。

光るボールの話(その4)

皆様お待たせしました。

ただ今大連で激戦中です。やっと光るボールの仕様と名前が決まりました。

名前は大燦球・BIG THANK YOU, ワンプッシュでボールの内側に新配合の発光液が付着して燦々と輝きメガホタルとなって飛翔します。

写真を御覧下さい。

まさにメガホタル

軽く押せば光ります

10月15日の夜、コムロとホテルの前で遊びました。日本に帰ってYou Tubeで動画でご覧にいれましょう。いい感じです。

この2年間、中洲のパワハラに耐えに耐えた5人の勇士に感謝。

ヒハラ、ヤマテ、ダン、ワンそして遂に体調壊したアリヨシです。

生産は本年中に第二工場を改装して日産4万個を目指します。その生産ラインには二酸化塩素ウイルスバスターも仲間入りです。

2階のワンフロア1000m2を占領。1階はアイパオ生産です。

豚コレラって怖い名前ですが英語ではSWINE FEVER、豚熱だから大したことありませんが可哀想に豚さんがどんどん殺処分されています。そこでボール型ウイルスバスターの登場です。

「そんなんでウイルスに効果が有るのか?」

その中洲の率直な疑問に対して

「この地球上に二酸化塩素以上に人類に安全でウイルスの活力を弱める素材はありません。有ったら教えて下さい。直ぐに取り替えましょう」この名文句をはいたT社のS社長。本当にキレの良いイカサマ言葉に惚れ惚れです。

という訳で今度は可愛い子豚救出作戦を開始します。

光るボールの話(その2)

今日もギラつく太陽の下で街は夏休み真っ盛りです。中洲といえば遊びたい老婆(ラオポ)を避けて遅れた商品開発に腐心しとります。一昨年の今頃長男家族が帰省して山下湖の由布院ゴルフクラブロッジに泊まったのが最後の休暇でした。大人4人幼児2人のささやかな一泊旅行です。現代の若夫婦ってのはどうして子供にあれ程思いやり深いのでしょう。子供はと言えばどいつも当然の顔しており親に遊んで貰った記憶がない中洲にとってはシャクの種です。

それでも「爺ちゃん!」と呼ばれるとついついデレデレです。その日も家族から離れ温泉じゃないヌルい追い炊きの露店風呂に電気を点けずに入っておりました。月のない星空がボンヤリ見えます。折角独りゆっくり浸かっていたら4歳の孫娘がルミカのLEDツリー(クリスマスじゃないのに)とボンヤリ光ったUFOボールを手にしてお風呂に入って来たのです。

ボールを中洲の湯船に投げ入れたので裸じゃない孫娘に話して聞かせました。「なあリオよ。このユーフォーボールはね爺ちゃんが作ったとよ。(社内で誰もそうは言わないし無関心です)。これが売れに売れてね~。リオみたいな子供が皆んなお父さんにねだるので何処も売り切れて大変やった。100万個は売れたかな~」「ひゃくまんこ?」「100万個って分かるとね」「ひゃくまんこやろう」

今日はこのUFOボールの開発のいきさつをお話しして喧嘩が弱いくせに電柱に小便引っ掛けて縄張りを主張するあの頃の痩せ犬みたいに中洲はUFO開発者の栄誉を主張しておきましょう。

時は1981年の始めの頃だったでしょうか。大島東一の難を逃れて飛び込んだのが一桁上を行く曲者、青島功夫の渋谷の巣窟でした。知性の塊のチーコ、イトー姉さんとサクマさんを前にできたてのUFOボールを置いてブリスターパッケージの打ち合わせです。

このボールは埼玉に工場を置くノダロンという会社でこさえて貰いました。バカでかい回転溶封機が工場の宙を回っておりました。釜の中のボールの金型にはEVAペレットが入っており溶かしてヘソなしボールを作るのです。中洲が求めたのはそのペレットを半溶融状態にして穴開きにする事でした。簡単です。直ぐに生産が始まりました。

急いでパッケージをこさえなけりゃいけません。4人雁首そろえて仕様が決定。最後がキャッチフレーズの番でね。さて怪人青島功夫は府中、一高、東大出の超秀才。背丈190cmの偉丈夫それにギリシャ彫刻のような彫りの深い顔。怪人は劇団バロックを旗揚げして詩劇を主宰しており都内のリッチな女子団員に先生先生と呼ばせておりました。超多忙の中、東京理科大学で英文学を教えていましたが後で分かったのはその装いで世間を欺いていたのです。世間知らずで「一見お人好し」の中洲士郎が悪の巣窟に舞い込んできて珍劇が続いていきます。

彼の会社バルジンの大きな社長机に向こう向きに座って、翌日の授業の準備をしながら「聞いとくからキャッチコピーを色々口にしろ」と偉そうにね。チーコさん達3名が色んなキャッチを口にするが先生は音無しの構え。

そこで中洲士郎「日が暮れても」とやると「それだ。続けろ」そこで続けて「パパと遊べるUFOボール」「それだ。それで行く」決まりました。だけどね実は口に出して言わなかったけど中洲士郎には別のフレーズがあって妄想していたのです。

「日が暮れたらパパと遊べるUFOボール」です。こんなストーリーです。(父恋しい)野球好きの少年がいてね。ある時一人の青年が光るUFOボールを少年に手渡しました。「ねえ君。あの橋のたもとの真っ暗の藪にこのボールを投げ込んでみてごらん」少年は言われた通りに力一杯ボールを藪に投げ込む。と・・「よーし。いいぞ、いい球だ」確かに聞き覚えのあるあの声がして光るボールが少年に返って来たのです。暗闇相手にキャッチボールが続きました。

光るボールの話(その1)

今朝のことです。満面の笑顔でヤマテ君が光るボールのサンプルを古賀の本社に持って来ました。発想から2年、ついに完成です。

貴重なサンプルですから社内デビューは朝のテレビ役員会としました。その役員会の席で全役員の眠気を吹っ飛ばしたビデオをご覧に入れます。TVモニターの向こうでエンドー君の「これは売れる~」と悲鳴に似た声。

マジシャンが観衆を前にケミホタルを折り曲げて光らせた幼稚なマジックから40年経ちました。

ガラスアンプルを破割して2液を混合させると言う米国ACC社ローハット博士のアイデアがサイリューム6インチとなって誕生して以来、化学発光は折り曲げて光らせるモノでした。言わばローハット呪縛の50年だったのです。それが2017年12月にトリガー式発光スプレーの開発が成功してから新たな挑戦が始まりました。アンプルを使わない発光体です。

それは市販のポリウレタンボールの内面をトリガーで発光液を注入することから始まりました。

これは2018年6月大連での発見と創造展でデビューしました。ドガワ演じるのは老いた機械屋です。老人は密かに想いを寄せる娘の為に光るボールをこさえます。カナエ演じるそのマッチ売りの少女が会場でマッチじゃなく籠の光るボールを配りました。

だが発光液の注入じゃなくボールに予め2液を装着して何らかの力を加えてボール内で混ぜ合わせなければならない。この要求が出たのはソフトバンクホークスの舞台裏です。

先ず場面を2011年の鷹の祭典に戻しましょう。

ホークス勝利の後、酔いしれた数万もの観衆が振りかざすルミカライトで球場全体がブルーの光る海になりました。

中洲も現場でコムロ達営業開発の連中の苦心が実った一瞬を目にしました。大抵新しい企画は最初はアウトです。この演出を球団に持ちかけたところ観客がスティックを投げると危険だからと言うので不採用になりました。しかしそれをこじ開けたのが孫正義のツルの一声でした。「面白いからやってみようじゃないか」

時が経ちホークスの担当者から伝え聞くと当の孫正義「当たっても痛くない光るボールが欲しい」と。そうなると光っていないボールが子供でも握って指で押すとバーっと光る。球場全体が光るボールで揺れ動き更に・・・観客が一斉にグラウンドの選手たち目掛けて大閃球を投げる。グラウンドは光の海に。

「夢追いびと孫正義の夢を叶えたい」

そして自発光ボールの開発が始まったのが昨年の11月。

「課題はボールを外部からの優しい力で光らせる」「そんなのできる訳がない」精々出来ても2本のアンプルを閉じ込めておいて床に投げつけて光らせる程度だ。それでは商品とならぬと中洲は却下(この案は既に中国競合相手が商品化していた)。だったら競合相手の彼等が方法を見つける前に見つけなきゃ。中洲焦る。試行錯誤の毎日。中洲とヒハラにヤマテも加わり珍案出してはヒサシ達若手が試作試作。どれもダメダメそして諦め。中洲の罵倒。「なにかがある」と模索する。「きっと何かを見落としている」2019年に入って遂に発光の鍵が見つかりました。構想はまとまったものの手作りも難しく形になっておりません。それでも特許出願。だが肝心のボールの成形と発光液のカップが仕上がらないのです。「もう時間がないのだ」中洲連日の叱咤。そして7月、遂にボールとカップの製造が大連ルミカで始まりました。

夢が続きます。舞台は一転して2020年のパリーグ開幕戦。もはや世界最強の球団の一つにに成長したホークスの開幕戦です。始球式で孫正義が硬いボールに仕掛けられた2箇所の柔らかいスイッチを指で挟んで押すと「あ〜ら不思議」大閃光で輝くその大閃球をキャッチャー目掛けて投げます。硬球ボールほど重くないので非力の孫正義でも見事な光る軌道を描いてボールはキャッチャーのミットに収まりました。笑顔の孫正義に観衆が万雷の喝采で応えたのです。

このボールは「当時の日本の社会で一番貧しくそれでいて誰よりも大きな夢を追った少年、孫正義」への高校の先輩中洲士郎からのオマージュです。

それではホークス球場がブルーの大閃球で埋まる日まで何回かに渡って「光るボール」の話をさせて頂きましょう。

アイパオの話(その38)

歳をとると場所と時に関係なく突然睡魔が襲って参るのです。由布院の農園に行くときは途中で必ず目が重くなりPAで一眠り。わずか5分でも眠ると視界がスーッと楽になります。役員会なんかでは他に悟られないようにタブレットを前に芸術的にカミンします。別に歳を取らなくとも誰でも睡魔に襲われるものでしょう。そして一日中でそんな時の仮眠ほど心地よいものはありません。

最近東京の進んだ会社では気持ちよくソファーなどで仮眠取るのを許す会社が出てるそうだ。今日の役員会合でルミカの女性役員から積極的に仮眠を取って頭をスッキリさせて仕事の効率を上げてもらう制度の提案があった。

それで中洲士郎この提案に悪乗りしてアイパオと結びつけてアイパオカミン(愛包仮眠)の開発販売を思い付きました。

仕様は

4.4㎡のカプセル仮眠室。完全断熱防音で空調機付き。解説ビデオ見ながら社員数名で 1日で組み上がる。

使い方の例

ポケットプロジェクターで真っ白の天井に夜空の星が或いは清らかな水中を魚がそして何処からともなく微かにBGMが流れる。タイマーが効いて20分すると振動が起床を知らせる。これも真っ白の床にマットレスが3枚。両サイドに棚があって各自名入りの枕。利用者の公平を期する為にカンパ箱があってカミン毎に100円を投入して社員パーティのカンパに。

セールストーク

仮眠での士気高揚だけでなく自然や交通災害の備えとして、社内厚生キャンピングに、オフィスの宿泊設備としても使えます。

価格と数量

その性能効能にしてワンパオ僅か17万円(1万元)。開発元のルミカは数年以内に世界で年間10万棟の販売を予定(なんとルミカの現在の年商の4倍)。

これがアイパオカミンの骨組みです。4.4㎡天井高2mこれに床や外装を張って皆さんと一緒に夢の空間を完成させましょう。

アイパオの話(その35)

読者の皆様には何時も下らない年寄りの繰り言にお付き合いいただき本当にありがとうございます。老婆(ラオポ)がうるさいので書くのを止そうと思うのですが毎日毎日面白い事が起こり作文が下手でも記録に残さなきゃと頑張っております。今日も是非最後までお付き合い下さい。

歳を取ると先が読めるのです。それも自分でもウットリするくらいにね。所がその先の先が読めずに例によって落とし穴に落ち込む話です。

もう5年も続く新製品開発の毎日も遂にゴール目前だと仲間たちにハッパをかけております。そのゴールのテープは6月26日から3日間北京国際防災展が開催される北京国際展示場のブースに掛かります。アイパオ、アイロッド、Bi見逃サーズ、サイリュームスプレーなど5年間の力作の出展です。老胡(ラオホ)はじめ大連ルミカの仲間たちは可哀想にトラックに資材を満載して14時間かけての北京入り、そして「未完成のアイパオ」の設置の2日間でした。中洲ときた日には21日の福岡大連の飛行機の予約が間違ったので搭乗出来ませんでした。それで24日急遽韓国に飛んで廃業した同業会社の社長と事業の引き受けの話し合いをして北京に入ったのが25日の夜。疲れ果てた仲間たちに謝るだけです。

こんなに綺麗なブースをこさえてくれました。アイロッド、アイパオ、防災グッズです。

さあ26日の朝です。会場でアイパオの勇姿を目の当たりにして檄を飛ばしました。そもそも防災防犯など事業としては一番難しい。そんな面白くもない展示会を覗く一般客なんかいやしない。その防災展に出展したのは100%中洲の選択ミスであります。だが明日を予想できないのが世の常。それで「何かが起こる。何かがアイパオに食らいつく。だから1件の大商談をまとめよう。隊長は慕(ムー)君。頑張ろう」で始まりました。

開場前に金魚総経理と展示場を見て回りますと獲物が続々います。中国VBにとって空中ドローンの次の狙い目は水中ドローン、しかし二匹目のドジョウが難しい。映像電波が通らない水中では発想変えなきゃいけないのに皆アタマが悪いようです。

救命用ラジコンボートを見つけました。以下のURLで映像をご覧ください。

このボートに我がBi見逃サーズ50mを取り付けてラジコンで「防水オズモポケット」を水中に上下させるのです。操作はネット経由で手元のスマホで行います。この会社に共同開発を持ちかけると勿論乗って来ました。救命用ボートだけなら売り上げは知れているからです。

どの会社も必死で新製品開発に取り組んでいます。水陸両用車もあってキャンパオと結べば面白い水上生活空間が出来そうです。

開演になり我がブースに戻りますが心配した通り客が少ない。金魚と相談。貴重な時間を無駄には出来ない。それで翌日の27日姫野さんと3人で連云港に飛んでルミカ東海の後始末に出かけることにしてホテルと飛行機を全て変更したのです。ところがブースに戻ると中国中央テレビの女性社員が待ち構えていました。「ルミカの社長がいるなら是非取材したい。それも明後日12時半に北京国際飯店のホールで」と。そこで金魚さんに「そういうことです。大物が掛かったのです。再度予定を変更しましょう」得意満面の中洲士郎、26日9時半からの防災展会場でのアイパオ取材を決定しました。そして再度変更した連云港からの北京着は26日午前2時、強行軍が待っておるのです。

26日朝、1時間の録画取りが終わりそれが中国全土に流されるとルミカのアイパオは世界の注目の的になるはずです。筈でした。