由布農園便り(その35)

日本の秋といえば紅葉、しかし里山に柿の木が大きく枝を広げ無数の実が色付く景色も秋の行楽には外し難いです。そこで今日は由布農園から柿狩りのお便りをします。

老婆(ラオポ)が自慢した柿の苗木が無事生き延びて毎年たわわの実をつけておりますが代わって中洲も老婆(ラオポ)にも老いが忍び寄って来ました。

今日の由布農園便りはその柿狩りと辛い皮むき作業。これに奇怪なキノコ事件がおまけに付きます。

10年ほど前、やはり渋柿にも苗の選択が重要だとの婆さんの御宣託。信じていませんでしたがその講釈通り農園の柿は「渋」には惜しい伊達振となりました。

家に帰ると干し柿作業が大変です。2週の収穫で都合300個はあるでしょう。皮むきだけじゃなく難儀なのは毎晩の物干し竿の移動です。「雨でも当たればカビが生えてオジャンだぞ」との背後の老婆の忠告の中、無事2週間位経って半熟の干し柿をつまみにして軒先でスコッチ・タリスカーを一杯やったらGOOでした。

1回目の柿狩りの後、農園の相棒の新澤さんが僕を椎茸小屋に引っ張ってクヌギのホダ木の薄暗がりに転がる白いピンポン球を指差します。初めは隣のアスキーの鶏が卵を産み残したと思ったが手に取ると柔らかく小さな根っこが生えておりました。「どうも変なキノコだな。毒キノコかな?」後に起こった事件と考え合わせるとそれは正に「フグリ」の感触だったのです。

2回目の柿狩りの日、その相棒が「分かりましたよ中洲っさん。大分県庁の農政科に持ち込んだら職員たちが参考書をめくって、あった!これはスッポン茸で食用になるキノコですよ」と。それで氏素性が判明した貴重な一個を家に持ち帰ったのです。ところが翌々日の朝、事件が発生しました。

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