脈絡のない開発

ルミカ新商品開発部隊が動き始めました。

ただ指揮官の中洲士郎の頭の中だけにマッピングされていて、一見脈絡ない新製品が走り回るので皆んな途方にくれとるようです。「殿のご乱心」と無視され期待も協力もしてくれなかった昔に比べれば幸せです。

先ず今朝1番に老婆(ラオポ)の庭の椿の毛虫で実験です。アリちゃんチームが二酸化塩素エアゾール缶を完成。これにへそ曲がり男イノウエが絞り調節ノズルを付けて画期的な新製品が生まれたのです。


老婆(ラオポ)の庭の椿と毛虫達。

二酸化塩素というのは空間除菌、ウイルス駆除に効果絶大で某製薬会社が上市しておりルミカがSTICKタイプを納入させて頂いております。

中洲士郎はこれがモグラ忌避に大効果あることを発見して「モグニゲル」の上市を計画中です。モグラだけじゃ商売にならないので、このスプレーで松食い虫対策や安全な農薬が出来ないかと思案し先日東大の偉い先生にお目にかかったところです。

ホラ吹いて人の関心を引いたら効き目を実際に確認しておかねばなりません。胸騒ぎがするので今朝早く老婆(ラオポ)の毛虫に吹きつける事にしたわけです。結果はどうでしょう。毛虫ちゃんたちは元気に椿の葉をかじり続けております。

今日はもっと話が有ります。

昨日ハシモトを介してイノウエに頼んでいた煙幕発生器がもう届きました。親切にも実射ビデオと一緒にね。粉はシッカロールとの事。イノウエの奴ライバル中洲の鼻を明かそうと中洲依頼を無視したデザインが小賢しい。ここはナノ粉体をボールに詰めてそれをエアガンに装着する中洲案が正解なのに勝手に物騒な銃槍にしてしおります。取り敢えずこの煙幕発生器も使ってサイリュームペイントの「逃げるなコンビニ強盗」を実用化しましょう。

忙しい1日です。午後からミッちゃん達4名で会社経営を放棄して平日の由布農園行です。2時間3人を叱咤激励して中洲の畑のエシャレットの収穫と皮むき。それも途中で打ち切って塚原の公民館に出向きました。牛舎反対の皆さんとの協議会でした。しかし協議会とは名ばかりでオバさん達の金切り声を浴びただけです。

皆んな腹を空かせて古賀の本社まで戻り夕食にありついたのは夜の11時でした。本当にご苦労様。

獅子頭

毎週月曜の朝は役員ミーティングです。中々新製品が売上に登らないので悲嘆の中洲です。

退屈な報告会の中で気鋭のサワダ氏からゾクゾクするニュースが出ました。福岡の糸島のKゴルフ場の経営者から本題とは別の相談を受けたと。それは西日本のゴルフ場では至る処松が線虫にやられて大半が切り倒され景観は酷い状態、それにモグラが芝を荒らし回ってどうにもならんと。まさに中洲の願ったりじゃないか。

中洲の経験に照らせば散布する薬で木が弱る事がある。中洲のボロ家の玄関口に獅子頭という枝振りを愛でる山茶花が植えて40年になる。大層勢い盛んだったのに隣の親父がお節介に薬を散布した後めっきり弱くなって見る影もなくなったのです。それを5年かけて由布農園の培養菌と堆肥で今年は10年ぶりに元気な姿を取り戻しました。もう殺虫剤はこりごりです。

ここは二酸化塩素です。カミキリ虫が取り付いた枝に集中的にゲルを吹き付けると1ヶ月くらい継続して発生する二酸化塩素が虫の巣穴に浸透するのです。すると憎っくきカミキリが呼吸困難になって地上に落ちると鳥達が高タンパクのご馳走にあり付くというわけでここでは毒素の連鎖は起こりません。多分難攻不落のマツノザイ線虫も樹液に溶けた二酸化塩素で降参するかも知れません。このゲルの散布こそ「BI見逃サーズ」の活躍の舞台です。ゴーグルで梢の被害状況を見てゲルを吹き付け写真記録を取り位置情報から個々の松の木の快復が読めるわけです。ついでにモグニゲルで完全にモグラをゴルフ場から追い出しましょう。

これがニュースになれば1日30セット年間売上10億円は軽いのですが。

退屈な役員会の終わる頃、思いは早やゴルフ場に飛びました。

共同開発

ブログに書き出して新たに見えてくることがあります。(今日の題目は面白くないかも知れません)

今日大手化学品会社の開発マンが来社してくれました。開発をコラボしようというわけです。先方エリート社員1人に対し、野武士山賊の類の我が開発マン10名が対応しました。税引き1000億円の利益を上げる会社と1億円の我が社との違いが随所に際立ちます。

若者が社会に出て最初に勤める会社は、ひな鳥にとっての親鳥と同じで直ぐにそこに同化します。10年も経つと会社ごとに明らかに別種の人間に育っております。

会議の進行を眺めていて感じたモノが、今ブログ進行中の中洲の脳裏に沸々と湧き出すようです。

我が社にとっての商品開発は直ぐに晩飯代にならんといかんのです。だから先ず売れるかどうか?金を使わずにどうやればいいか?が商品開発の基本にあります。しかしエリート会社の社員は違う。まあオットリしてますな。これを幸せと言えるかどうか。一方で開発の成否は不公平なことに運が90%かも知れない。だからこの高貴な開発マンが可哀想なウチの貧乏開発マンとコラボした事で、新開発をゲットして彼の大会社で表彰を受けるかもしれん。これも開発の面白いところでしょう。

他人同士ですから、トラブルが出ないように事前に機密保持契約など面倒な手続きを踏むのが普通。そうなるとコラボなんか程遠いものになり、老い先短い中洲には到底耐えられるものじゃない。

失うものより得るものが多いと期待して腹を割った方が話が早い。一般に相手のものを盗む場合は隠れてやるもんだ。話し合ったら盗めるもんか。そして開発マン同士は相手の発案を大切にして信義を守り合う人種だと信じなきゃいかん。

開発のネタなんか腐る程あるし、土台その中でヒットするものなんかいくつもないんだ。良くても悪くても早く結果を出すに限るよ。

2時間の協議で光ったのは
「ウチのこの営業品目をオタクの技術を加味して何か面白い変化を出して欲しい」
「ウチの開発中のこの案件でここが困っている。解決を手伝って欲しい」
こういうフランクな応答ができた事だろう。

この後ヤマテチーム3人が会議室に残って開発会議をやった。新商品発想法の具体的な例題に「光るボール」も出した。中洲の開発手法「押してダメなら引いてみな」でイケメンタカデが光るボールのトリックに正解に近い答を出した。このチームはルミカ流商品開発の伝統を受け継ぎそうだ。

画期的な新製品が必ずしも世にスタンディングオベーションで迎えられる訳じゃない。大閃光ペイントに至っては「鼻白む」キワモノと取られる心配が日増しにつのる。

大閃光エイト、バンバンライト、Bi水族館が完成、それに光るボールも目処が立った。次は早いところ光る文字シートの仕様を完成させてルミカショップでテスト販売を始めよう。

しかしここで世人を眩目(げんもく)させるに足る新製品といえば松食い虫駆除だろう。日本の白浜に緑の松林を取り戻さなきゃいかん。そこでチーム会議では松の樹液に二酸化塩素を溶解させて憎っくき線虫駆除のシステム完成を直近のターゲットにあげることにしました。

松食い虫

遠賀工場に行って新製品上市遅れに一喝。

大閃光ペイントのノズル切り替えを講じさせた。これで発光ゲル噴射と針でボールへの液注入を同じDUAL缶でやれるようになった。

棋士見習いのナガトシにシール発光体上市をプッシュ。
言わんこっちゃないユバルアンプルで進化を遂げた。ユバルの苦心分かってくれたかな。開発は自分で苦労して初めて人の着想の価値が分かる。次にユバルアンプルを改良してボタン状にしなきゃ。

長男から珍しくメール。彼の奉職する会社は光学フィルムのエリートメーカーで中洲士郎何だか息子に気後れするのが否めない。この奇妙なフィーリング分かって頂ける?。

用件というのは同僚が新製品案件探しで息子に相談を持ちかけたようだ。この会社はテープでも有名だから例の車の窓に貼る光るサインボードの開発を提案した。その同僚の専門と不織布事業は別らしくお門違いかも知れないとの事。


この写真以前もブログに紹介したが。

だが息子の会社と共同開発に取り組むのはスリルがある。大ヒット商品を生み出して父子鷹になりたい。そこで何か案件無いかと思案した。

こういう時は年の功で引き出しがなんぼでもある。引き出しの一つは松食い虫マツノザイセンチュウ被害による夥しい松枯れ病対策だ。日本といえば昔から白砂青松。それが何処も松食い虫にやられて茶色の松林になっている。未だに特効薬が出たとは聞かない。

今アリちゃんチームの次のテーマはDUAL二酸化塩素スプレーだ。これは大きな市場が見込まれる。中洲士郎格好の引退土産だろう。松枯れ病を患った松の樹皮に横に切り込みを付けゲル状の二酸化塩素を吹き付ける。その上に息子の会社の特殊不織布ベルトを巻き付けて養生するのだ。二酸化塩素と付加された薬剤が樹皮に染み込み樹液に溶け込んで憎っくき線虫に達する。そこで格闘が始まり線虫をやっつけ松が生き返るとの算段だ。

この話が荒唐無稽だとして中洲士郎の引き出しの一つを封印してくれるお方かそれとも馬鹿話に賛同して協力してくれる御仁はいないかな?

例のモグニゲルが動物忌避キットとしてある会社の目に止まって大きな話に進んでいるそうだ。
此のキットの優れているところは以下の構造だから二酸化塩素ガスが少量づつ長期間持続して放出されるので一般の散布薬と違って大した優れものらしい。どなたか此のスティックを販売したり別に応用して新製品をモノにしようという野心家はいませんか?