もう直ぐケミホタルがデビューして44年目になります。残念ながらケミホタル以降本当に画期的な新商品は開発できていないようです。
何かで読んだけど画期的新製品を定義するとすればそれはそれまでの人々の生活や習慣を一変させるもの、即ちイノベーションを起こすものだとありました。確かに身近な所ではアイフォンやアイパッドやウオークマンがそうでしょう。小ぶりですがケミホタルもそれまでの魚釣りの世界を一変させた点で確かに画期的でした。ライバルになってしまったミヤコ君のキンブレもコンサートライトに少しイノベーションを起こしました。
「夢よもう一度です。世界的ヒット商品を産みたい。それも組織開発の意表を突いて」今回はサウナパオとBBQパオでそれに挑戦しました。
10月12日からの3日間場所は千葉の幕張メッセ、ガーデン&アウトドアエキスポです。確かにサウナがブームだと言っても巷にサウナ小屋は無数にあります。果たしてそのサウナ小屋にイノベーションの余地は有るのだろうか。何か革新を阻害している要因があってそれを壊すのもひとつのイノベーションにならないか?そんな期待を込めての出展でした。
従来品の目的も形も大きくは変わらないのにもしもそれが強烈に人々の心に焼き付き直ぐにでも購入したい衝動を巻き起こすならしめたものです。
そしてその結果は?今回のサウナパオにはあのケミホタルの強烈な引きがあったのです。
あくまで結果論ですよ。長い間ログハウスは北欧やカナダのサプライヤーとその国の政策主導で市場が形成されていました。勿論そのヴェールが消費者の憧れを形成していますが開発者、挑戦者がリングに上がれませんからイノベーションが起こりません。そこに目を付けた日本のルミカが日本でログハウスキットの開発製造をおっ始めたのです。そして肝心の北欧の真っ白の高価な板材をどうやって調達するか???(開発には必ずそんな課題が生じます)
そのログハウスは12角形の筒型でその天井がオープンテラスになってるだけです。しかし誰もそんなログハウスや野外サウナ風呂をこさえたことがないし見たことがないのです。
人は「そうか。こんなサウナ小屋今まで気付かなかったな~」と思うと無性に愛着を持ってくれるようです。「自分も釣りをしていて、浮きの頭が光る単純なモノを夢想していたが・・・これがそ~だ!」とケミホタルに飛びついてくれたように。薪ストーブの薪を止めればサウナが暖かい居間に変身すると誰もが発想を膨らませました。だから直ぐにでも欲しいと。
「う~んやっぱり素人にしか考え付かんな」との声も。
商品開発は本当に面白い遊びです。