アイパオの話(その19)

昨日10日は爽やかな日本の秋晴れの中一路由布農園へ。幸せを噛み締めました。

農園では新沢さんが育てた里芋、生姜、そして菌を打ち込んで1年半遂に立派な椎茸が薄暗いアイパオの中で大きな傘を付けていました。

老婆(ラオポ)の渋柿。去年は収穫が早すぎたと老婆(ラオポ)に散々文句言われたので今年はまだしっかり熟らしております。

後ろがアイパオの椎茸小屋です。

大きな立派な椎茸にもうビックリ。家に持ち帰り一個だけ老婆(ラオポ)とバタ焼きして食べました。もう悦楽でした。アイパオ様様です。

12日大阪のお客様に届けます。

桑野さん宅の見事な紅葉。これを見て牛小屋を断念。人間の住む家に変更しました。

リックの家の紅葉。一昨年のように青が入った七色にはなりませんでした。

モグニゲル

モグラが退散したのは5m四方位の狭い範囲です。次回更に詳しく効果を調べます。

今日は足早に由布農園とアイパオの報告でした。

獅子頭

毎週月曜の朝は役員ミーティングです。中々新製品が売上に登らないので悲嘆の中洲です。

退屈な報告会の中で気鋭のサワダ氏からゾクゾクするニュースが出ました。福岡の糸島のKゴルフ場の経営者から本題とは別の相談を受けたと。それは西日本のゴルフ場では至る処松が線虫にやられて大半が切り倒され景観は酷い状態、それにモグラが芝を荒らし回ってどうにもならんと。まさに中洲の願ったりじゃないか。

中洲の経験に照らせば散布する薬で木が弱る事がある。中洲のボロ家の玄関口に獅子頭という枝振りを愛でる山茶花が植えて40年になる。大層勢い盛んだったのに隣の親父がお節介に薬を散布した後めっきり弱くなって見る影もなくなったのです。それを5年かけて由布農園の培養菌と堆肥で今年は10年ぶりに元気な姿を取り戻しました。もう殺虫剤はこりごりです。

ここは二酸化塩素です。カミキリ虫が取り付いた枝に集中的にゲルを吹き付けると1ヶ月くらい継続して発生する二酸化塩素が虫の巣穴に浸透するのです。すると憎っくきカミキリが呼吸困難になって地上に落ちると鳥達が高タンパクのご馳走にあり付くというわけでここでは毒素の連鎖は起こりません。多分難攻不落のマツノザイ線虫も樹液に溶けた二酸化塩素で降参するかも知れません。このゲルの散布こそ「BI見逃サーズ」の活躍の舞台です。ゴーグルで梢の被害状況を見てゲルを吹き付け写真記録を取り位置情報から個々の松の木の快復が読めるわけです。ついでにモグニゲルで完全にモグラをゴルフ場から追い出しましょう。

これがニュースになれば1日30セット年間売上10億円は軽いのですが。

退屈な役員会の終わる頃、思いは早やゴルフ場に飛びました。

由布農園での新入社員研修

今年の新入社員の由布農園研修です。
農園の桜が満開のこの時期に毎年行なっています。朝早めに入園して皆んなの来園を待つことにしました。

先ずダッチオーブンに着火して焼き芋開始、米2升のとぎ置き。SOHO小屋の薪ストーブに火を入れてコーヒーケトルをかける。福よかな陽光の中、由布岳の西面を望むと年々増えている山桜が白い霞のようにたなびいています。アスキーが約束の卵30個を携えて小屋に入ってきました。静かな小屋にクヌギの薪が炎を上げ鶴首ケトルに湯気が立ち準備完了です。

農園でのアクションプランは50羽の鶏との交歓、アイパオ鶏舎見学、モグニケルでモグラ処置、椎茸と島らっきょう収穫、園内見学をして卵かけご飯の昼食会。この後カミウラ牛舎の見学が組まれています。


恥も外聞もなく娘たちの眼前で早速この始末。

午前11時4台の車が次々に到着。中洲の手下の鶏たちの歓迎を受けた娘たちの嬌声を皮切りに、無事に予定を消化して第2部の由布院倶楽部での開発マインド強化合宿に移りました。


カミウラ牛舎で。生まれた時から殆ど盲目のジャージー牛。とても人懐っこい。


モグラに荒らされた牧草地。モグニゲルを1本セット。暫くしたらこの土山が全て無くなります。


開発マインド強化合宿で。新製品誕生の由来を辿って次の展開を討議です。


ナガトシが大閃光プレートを完成、入社5年、油が乗ってきました。

春が遅い由布農園

晴天で気温は上がったが黄砂がひどい。
庭の肥後椿が満開です。由布院の飲み友達の松本さんから10年ほど前頂いた小さな10cm位の苗を老婆(ラオポ)が大きくしました。ヤッパリ園芸の腕がいいです。

「久しぶりに行きたいな」聞こえないふりをして一人で由布農園に出掛けようとしましたが・・・諦めました。

農園が爛漫の花で埋もれる直前、鶏だけじゃなく虫もモグラやイタチ等小動物も人間さえも何かと騒がしく楽しい時期です。鶏達は軽トラックに乗るわ、小屋の中をうろつくわ、折角島らっきょうに盛った土を片っ端から脚で崩していくわの悪さ三昧。「何でここの鶏はこんなに行儀悪いんや。ぎゃ〜ぎゃ〜何でこんなに騒々しいんや」とラオポ本当に怒ってやがる。あの脳みその小ちゃな鶏に躾なんか出来るわけないよ。

鶏小屋の掃除をしていたらカミウラさんやアスキーの友達婦人が次々にやって来た。そして鶏よりもひときわ甲高い声で、今では中洲の友達のエミリーさんがやって来て・・・これもラオポにヤバイ。「モグニゲルえらい人気で塚原だけじゃなく湯布院も庄内でも皆んな欲しいと評判よ。売ろうよお金儲けて鹿の楽園作ってよ」「よっしゃ2本500円。今度パッケージしとこう」老婆(ラオポ)には耐えられない騒がしい農園でした。4月9日と10日は新入社員湯布院研修です。卵かけご飯用に30個の美味い卵とステーキ用椎茸の確保をアスキーに頼んで農園を後にしました。鶏だけじゃなくピチピチの娘達と農業研修して騒いで食べて飲んで・・・。この時は絶対ラオポが付いて来んようにしないと。

松食い虫

遠賀工場に行って新製品上市遅れに一喝。

大閃光ペイントのノズル切り替えを講じさせた。これで発光ゲル噴射と針でボールへの液注入を同じDUAL缶でやれるようになった。

棋士見習いのナガトシにシール発光体上市をプッシュ。
言わんこっちゃないユバルアンプルで進化を遂げた。ユバルの苦心分かってくれたかな。開発は自分で苦労して初めて人の着想の価値が分かる。次にユバルアンプルを改良してボタン状にしなきゃ。

長男から珍しくメール。彼の奉職する会社は光学フィルムのエリートメーカーで中洲士郎何だか息子に気後れするのが否めない。この奇妙なフィーリング分かって頂ける?。

用件というのは同僚が新製品案件探しで息子に相談を持ちかけたようだ。この会社はテープでも有名だから例の車の窓に貼る光るサインボードの開発を提案した。その同僚の専門と不織布事業は別らしくお門違いかも知れないとの事。


この写真以前もブログに紹介したが。

だが息子の会社と共同開発に取り組むのはスリルがある。大ヒット商品を生み出して父子鷹になりたい。そこで何か案件無いかと思案した。

こういう時は年の功で引き出しがなんぼでもある。引き出しの一つは松食い虫マツノザイセンチュウ被害による夥しい松枯れ病対策だ。日本といえば昔から白砂青松。それが何処も松食い虫にやられて茶色の松林になっている。未だに特効薬が出たとは聞かない。

今アリちゃんチームの次のテーマはDUAL二酸化塩素スプレーだ。これは大きな市場が見込まれる。中洲士郎格好の引退土産だろう。松枯れ病を患った松の樹皮に横に切り込みを付けゲル状の二酸化塩素を吹き付ける。その上に息子の会社の特殊不織布ベルトを巻き付けて養生するのだ。二酸化塩素と付加された薬剤が樹皮に染み込み樹液に溶け込んで憎っくき線虫に達する。そこで格闘が始まり線虫をやっつけ松が生き返るとの算段だ。

この話が荒唐無稽だとして中洲士郎の引き出しの一つを封印してくれるお方かそれとも馬鹿話に賛同して協力してくれる御仁はいないかな?

例のモグニゲルが動物忌避キットとしてある会社の目に止まって大きな話に進んでいるそうだ。
此のキットの優れているところは以下の構造だから二酸化塩素ガスが少量づつ長期間持続して放出されるので一般の散布薬と違って大した優れものらしい。どなたか此のスティックを販売したり別に応用して新製品をモノにしようという野心家はいませんか?